個別機能訓練計画の書き方|目標・プログラムの立て方と、通所介護計画との関係
個別機能訓練計画は、利用者一人ひとりの生活課題に合わせて「何を目指し、どんな訓練を行うか」を定める計画です。加算に関わるため様式や要件に目が行きがちですが、大切なのは「その人の生活がどう良くなるか」を具体的に描くこと。書き方の骨格を整理します。
個別機能訓練計画とは
個別機能訓練計画は、機能訓練指導員等が多職種で協働して作成し、利用者の生活機能の維持・向上を目指して行う訓練の計画です。利用者の心身の状況・生活上の課題・役割などをふまえ、居宅サービス計画(ケアプラン)や通所介護計画と整合させて作成します。
計画に記載する項目
- 利用者の基本情報(氏名・要介護度・認知症高齢者の日常生活自立度など)。
- 生活上の課題とニーズ(本人・家族の希望、生活の中で困っていること)。
- 長期目標・短期目標(生活の場面に即した、評価できる表現で)。
- 訓練プログラムの内容・頻度・実施時間・担当。
- モニタリング(評価)の方法と、見直しの予定。
目標は「生活の場面」で書く
「下肢筋力の向上」といった機能面だけの目標にとどめず、その機能が「生活の何を可能にするか」まで書くと、本人にも多職種にも伝わりやすくなります。ICF(生活機能)の視点で、活動・参加につなげるのがポイントです。
目標の記載例
長期目標:自宅の toilet まで見守りで安全に移動でき、在宅生活を続ける。/短期目標:手すりを使って立ち上がりが安定し、10m を連続して歩けるようになる(3か月)。
多職種協働とモニタリング
計画は機能訓練指導員だけで作るのではなく、生活相談員・看護職員・介護職員などが持つ情報を持ち寄って作成します。作成後は定期的にモニタリングし、目標の達成状況をふまえて計画を見直します。
よくあるNGと、その直し方
- NG1:目標が「機能訓練を継続する」だけ → 何がどれだけできるようになるかを具体的に。
- NG2:機能面だけで生活場面が無い → その訓練が生活の何を可能にするかを添える。
- NG3:ケアプラン・通所介護計画とずれる → 目標の方向を必ずそろえる。
- NG4:評価が「特に変化なし」 → 目標に対する到達度を、観点に沿って残す。
まとめ|「生活がどう良くなるか」を軸に
個別機能訓練計画は、加算の様式である前に「その人の生活を良くする計画」です。生活の場面に即した目標を、多職種で描くことを意識しましょう。通所介護計画とあわせて、定型部分はツールに任せ、本人の状況把握に集中してください。
通所介護計画書の下書きを、選ぶだけで作成
利用者の状況・長期短期目標・サービス内容を選ぶと、通所介護計画書の下書きが生成されます。個別機能訓練の目標を計画に位置づける際の土台にもお使いいただけます。